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● 悪い中国留学カウンセラー
1.希望内容をろくに聞かずに大学を勧める
中国留学カウンセラーの一番の仕事は、一人一人の留学希望者に合った大学を提案することです。そのためには、まずは中国留学希望者が大学に求める希望内容を細かく聞く必要があります。希望条件を詳しく知らないことには、本当にその人に合った大学を勧めることはできません。良いカウンセラーは時間をかけて希望条件をしっかり聞き出します。
ところが、知っている大学の数が少ないカウンセラーや、特定の大学に集中して留学生を送り込みたいエージェントは、留学希望者の話をしっかりとは聞きません。まだ話を十分に聞いていないのに、いきなり特定の大学を勧めてきます。こういうカウンセラーには要注意です。
2.明確な理由なしに希望以外の大学を勧める
ほとんどの中国留学エージェントは、お客様からの手数料以外に、中国の大学からも紹介料を受け取ります。主にこの2つで中国留学エージェントの経営は成り立っています。
大学からの紹介料の金額は、大学によって異なります。また、多くの留学生を紹介すればするほど、それに比例して紹介料の料率も上がるようになっています。ですから、紹介料の高い特定の大学に、留学生を集中して送り込めば、エージェントの収入が最大になるのです。
悪質なエージェントやカウンセラーは、自社の利益を高めるために、留学希望者の意思とは無関係に、特定の大学を勧めてきます。こういうカウンセラーは危険です。
逆に、中国留学希望者に豊富な選択肢を提案するカウンセラーや、途中で希望条件が変わったときに、それに応じて提案する大学を変えてくるカウンセラーは信用できます。
3.留学のデメリットを語らない
例えば、●中国語はまったく勉強したことがない、●お金の問題で半年しか留学できない、●留学終了後は現地で中国語を使って働きたい、という中国留学希望者がいたとします。
良いカウンセラーはこの人に対して、今は留学すべきではない、日本で1年くらいしっかり勉強して、それから留学した方が良い、とアドバイスします。ゼロスタートで半年留学しても、絶対にビジネスレベルまでは上がらないからです。
ところが、悪質なカウンセラーは、半年でHSK7級に合格した人もいるとか、半年でも努力次第で可能性は必ずあるとか言って、無責任に留学を勧めます。その人が時間とお金を無駄にすることになるのもお構いなしで、自分の実績と自社の利益のために、強引に留学希望者を留学へと追い立てます。
留学すべきでない、と明確に言ってくれる、良心的なカウンセラーにめぐり合いたいものです。
4.メモを取るのを嫌がる
悪質なカウンセラーは、カウンセリング中に相談者が細かくメモを取るのを嫌がります。また、カウンセリングの途中でメモを取り始めると、とたんに嫌そうな表情になったり、それまでとは違って、急に歯切れが悪くなったりします。
それは、語る内容にやましい点があり、それを証拠として残されたくないからです。こういったカウンセラーにも要注意です。
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